型枠ブロック

ブロック
型枠ブロック・ハンチ・水抜き

型枠ブロックって、どんな場所でどんな時に使われるのかご存知でしょうか?

積み終えてしまうと正面から見ても型枠ブロックなのかスタンダードブロックなのか判別しづらいので

お気づきになられる方は少ないと思います。

実は、街中でよく使われているブロックなのです。

この記事では、どの様な場所で使われているのか、型枠ブロックとは、どの様な物なのかをお知らせ致します。

この記事を読んで頂くと、型枠ブロックとスタンダードブロックの違いが判ります。

特にこれからご自宅の外構工事を計画されている方にとってどちらが適したブロックなのか判断出来る内容になってます。

ご参考になれば幸いです。

 

型枠ブロックとは

 

型枠ブロックとはどの様な物なのか施工現場写真を取り入れてご紹介します。

上記写真をご覧になって、初めて目にさせる方も多いのでないでしょうか?

スタンダードブロックとの比較

 

スタンダードブロックと比べると穴の大きさ、数が違いますね。

型枠ブロックは中央に大きな穴が一か所。スタンダードブロックは中央に三カ所穴が開いてます。

鉄筋の配筋状況も大きく違います。

型枠ブロックは、縦筋・横筋共に200ピッチで配筋してます。

ハンチブロック

 

1段目と2段目のブロック変わってますよね。これは、ハンチブロックと呼ばれている物です。

正面から見たら普通なんですが、裏側は、両サイドと真ん中部分が切り落とされています。

写真でもお分かりの様にブロック中央部に斜めに鉄筋が出ていますよね。この鉄筋を避ける為にハンチブロックを積みます。

この斜めに入っている鉄筋の事をハンチ筋と呼びます

これは基礎からの配筋により入っている物なんです。

型枠ブロック・ハンチブロック・ハンチ筋

上の写真をご覧になって下さい。

基礎凄くないですか?

型枠ブロックは土留め用として使われますので土圧に耐えられる様にこれだけの基礎幅を取ります。

しかも、この基礎の下にも耐圧版と言われるもう一つの基礎も有ります。

ブロックの施工が終わりますと生コンの打設となります。

ハンチブロックはハンチ筋を通してますので、そこに型枠を組んで(斜めに)生コンが出ないようにします。

こうする事により、根本からの倒壊を防ぎ、幅広のベース(基礎)との一体化となります。

では、この現場は何故型枠ブロックにしたのでしょうか?

2枚目の写真で土が見えてますが、パレットに乗せてブロックと同じ高さ位有りますよね。

この現場では、ブロック6段分(高さh=1200)まで土を入れますので、相当な土圧がかかりますので

型枠ブロックを使用してます。

土の高さがどの位までならスタンダードブロックでも大丈夫なのか?

すみません、土圧の計算方法解りません(汗

30年以上ブロック屋をしてる私の経験談ですが、5段以上ですと型枠を使用した方が良いかと思ってます(経験上の話です。根拠となる物はございません。すみませんです。)

公共事業絡みの土木工事(外構工事・開発工事)ですと、殆ど型枠ブロックを使用してます。

たとえ2段積であっても型枠ブロックを使いますね。

10段積(高さh=2000)を超える様な場所ですとブロックの厚みが厚220~290の厚みの物を使用してます。

これ・・・めっちゃ重いです(滝汗)筋トレしてるのと変わりません(笑

水抜き

 

一枚目の写真 3段目のブロックに丸い穴が開いてますね。

これは、水抜き穴です。

ブロック倒壊の原因の一つとして、敷地内に多く水が溜まった為に倒壊する事が有ります。

土石流と同じ様な感じですね。

それを防ぐ為に水抜き用ブロックを使用します。法的にも3㎡に一つ入れなければなりません。

敷地の高低差が2m以上ある土地ですと外構工事でも役所の指導が有る場合が有ります(崖条例等)

中古住宅を購入して、外構リホームをする時には確認して頂いた方が良いです。

特に別荘地などは見晴らしの良い場所などは、前も後ろも崖になっていると思いますのでご注意下さい

法律が改定されますので、新築販売当時では、良かったのに今となってはダメな事って多く有ります。

また、土留め(外構)を現代の法律に有った物に仕様変更しないと建物の改築が出来ない事も有ります。

おまけ

 

ブロックは、1㎡何本でしょう?

答えは、12.5本です(一般的なブロックサイズ 390×190)

 

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