私の家のブロック基礎は大丈夫なんだろうか?と、悩んでませんか?
外構工事が終わってしまうと基礎は地中に潜ってますので観る事出来ませんからね。
私は、ブロック屋ですので、普段から現場で見ているブロック基礎をご紹介致します。
この記事を読んで頂ければ、ブロック基礎とは、どの様な仕組みで出来ているのか解って頂けると思います。画像を取り入れてますので、ご覧になって下さい。
この記事では、ブロック基礎の良い例と悪い例を画像を見ながらお知らせ致します。
ブロック基礎の良い例・悪い例
良い例
これは、某大手ゼネコン施工現場のブロック基礎の配筋状況です。
ブロックを積む高さは3段(h=600)です。
この現場は、水はけが悪く掘削の段階でも水が浮いて来てしまい苦労してました。
砕石を沢山入れてましたね、h=200は入ってます。一般的には、h=100入れてしっかりと転圧
すれば、大丈夫です。
基礎幅も、申し分無いですね。L筋も400ピッチで配筋してあり、流し筋もD13㎜筋で3本流してま
一般住宅ですと、敷地面積の関係(隣地境界や敷地内配管等)で、基礎幅を十分確保出来ない事が多々あります。それでも、流し筋は、2本は欲しいですね。
流し筋の下に、スペーサーを入れてしっかりと鉄筋を上げています。
スペーサーで鉄筋を上げる事により、生コンが鉄筋の下にも入り強固な基礎となります。
後日、生コン打設の段階ですが、枠(両サイドに有る木枠)を見ると生コンの暑さは200㎜ですね。
ブロック積高が3段ですので、申し分の無い厚みだと思います。
ゼネコンの基礎ですと、殆どのゼネコンの仕様が150㎜だと思います。
後日、私がブロック積んで来ました♪
悪い例
これは、近くに工事現場が有りましたので、チョット拝見させていただきました。
何が悪いのかお気づきでしょうか?
L筋は、しっかりと配筋されてますね。
ですが。。。砕石が・・色付け程度のパラパラですね。当然ですが、転圧などしてません。
基礎幅も気の毒になる位ショボイです。
流し筋は、パラパラの砕石の上に時下置きですね。スペーサーが砕石に埋まってます?
根切り(掘削)の段階でレベルを間違えたのでしょうか?
生コンも大した厚みでは無いでしょう。砕石も敷けなく、スペーサーも入れられないとなると
50㎜有るか無いか・・・そんな感じだと思います。
ブロック倒壊の一番の原因が基礎に有ると感じてます。
これは、住宅でもそうですよね。基礎がしっかりしてないと数か月~数年で家が傾いてしまします。
ブロック施工は、単純に考えてもブロックの重さ+モルタルの重さが基礎にかかりますので、十分に堪えられる基礎を施工する必要が有ります。
津波による悲惨な映像を皆さんご覧になられたかと思います。
二階建て木造住宅等が流されてました。一方で3階建て鉄骨造やコンクリート住宅は外壁等の被害は受けてますが、流されている映像はあまり見受けられません。
構造に違いは有りますが、大きな要因はやはり基礎です。重量鉄骨造やコンクリート造は重い為、それに耐えられる強固な基礎が作られているからです。
*災害により被害を受けられた方にお悔やみ申し上げます。
注意点
これから、外構ブロック塀をご検討中の方に参考になれば幸いです。
但し、敷地に余裕の有る所でないと、ゼネコンの基礎様には出来ません。
注意して頂きたい所
1・砕石の厚み(100㎜は欲しい)、転圧をしてるか
2・配筋を、キチンとしているか(流し筋を入れているか・L筋は400ピッチ)
3・生コンの厚み(最低でも120㎜は欲しい)
おまけ
ここ数十年見てませんし、施工する機会が有りませんが、本来の基礎工事は
砕石を敷く前に、グリ石と言われる拳大の石をある程度高さを揃えて敷いてランマーにて転圧します。
その後、グリ石の上に砂を撒いて行きます。これは目つぶしと言ってグリ石の隙間に砂を入れる事によりガタツキを無くします。
その後、砕石を敷いて、プレートによる転圧、配筋、生コン打設と言った流れでした。
あと数年で還暦を迎える私が、数回しか経験してないので、今の若い職人さんは知らないだろうな~
グリ石にランマーかけるのが、怖かったな~ぴょんぴょんランマーが跳ねてしまって恐怖でした
今では良き思い出です(笑)
まとめ
基礎は大変重要な物です。しっかりとした施工をされているのかチェックする事をお勧め致します。
一般住宅ですと敷地の関係でゼネコン施工の様には出来ない事の方が多いです。
施工会社さんと良く相談されると良いかと思います。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
また、お会いしましょう。
コメント